T.G.GREENってなに?

T.Gグリーンの独特の美しいBLUEは、イギリスのコンウォール地方の海の色をモチーフにしているのだそうで、現地の人はこの青色のことを「Cornishblue」と誇りを込めて呼ぶのだそうな。
また、コーニッシュ[=Cornish]を辞書で引いてみると、英国のコンウォール地方[=Cornwall]の人やその人々が話す言葉を指していて、 コンウォールという言葉自体が古代ケルト語から発生しています。
ケルトとはなんとも幻想的。

◆T.G.Green[ティー・ジー・グリーン社]◆
トーマス・G・グリーン[Thomas Goodwin Green]が創設。
イギリスの教会の一角で行われていた陶製業務を引き継ぎ、陶製業を開始。
1902年に創始者トーマスが死去後も、息子たちやその支援者とともに戦争を乗り越えますが、1955年の陶製製品に対する課税という状況が経営の悪化を促進し、1968年に事実上の倒産。
しかし、その際にクローバーリーフ社が同社のコーニッシュウェアブランドを引き継ぎ、製造を続けることとなります。
また、2002年からはクローバーリーフからメイソン キャッシュ社へと引き継がれ、今も尚「T.G.GREEN Cornishwear」として
製造され、様々な年代層から愛され続けています。

◆特徴◆
コーニッシュウェアといえばこの縞模様が代表的。

ブルーとホワイトのボーダー柄のアイテムは1920年代頃から製作されている伝統的なものです。
この縞模様が特徴的なのは、その着色工程にもあります。
 
全体を着色した上で、白色部分を出すため、手作業でひとつひとつ削り出されているのです。
そのため表面を触ってみると、着色部分と白い部分ではなだらかに段差が見られることに気付きます。

◆奥様は・・・・◆
さらに、こちらのコーニッシュウェアの裏面に記載されたバックスタンプの「T.G.GREEN社」の創設者・トーマス・G・グリーン氏の妻は、「Alice in Wonderland」(=不思議の国のアリス)の挿絵をされているとか・・・これまたユニークなエピソードです。
←ルイス・キャロル氏オリジナル←トーベ・ヤンソンさん画

そういった背景を知ってみると、なんだかこの単なる縞々模様の一品、一品が童話の国や、はたまた幻想の世界から飛び出してきたように思えてしまうのです。

◆バックスタンプからわかること◆
底面に印された竪と教会をモチーフにしたバックスタンプも、厳かな雰囲気。
ジャグのものより深い緑色のインク

こちらのBackStampは「グリーン シールド」と呼ばれ、1930s~1960s中期の間に生産されていたものという印。

ということは、T.G.GREENがコーニッシュウェアを生産している頃のもの・・というようにSスタンプから様々な情報を読み取ることができるのです。

T.G.Greenで生産されていたころのアイテムに使われているバックスタンプのモチーフは、教会モチーフが主。
盾モチーフのバックスタンプも、よく見ると「CORNISH KITCHEN WERE」ロゴの帯の隙間から教会の姿が覗いているのがわかります。

教会のモチーフが入っているBackStampの由縁は、恐らく、創設者トーマス氏が教会の一角で行われていた製陶業務を引き継いだ形で会社が興されたから、というとこから推測できますが、盾モチーフを採用した理由は不明です。

DISHWASHER・MICROWAVE・FREEZER・SAFEの文字が。

こちらのBackStampは「アーリー・クローバーリーフ マーク」という名で、1980s後期~1995年代に生産されていたものという印。
T.G.GREENからククローバーリーフ社へと生産権が移り変わった当初は教会のモチーフが入っているものもありましたが、この時期の商品のバックスタンプは大きく分けて3種類、ダーツに使われるような「的」モチーフと同社の社名でもある「クローバー」モチーフ・そして「教会」モチーフです。
他にもクローバーリーフの頭文字をとった「CR」を記載したBackStampなどもありますが、比較的短い期間使われていたようです。

クローバーリーフ社で生産されていた時期のコーニッシュウエアは、色の展開が豊富になり、イエロー・ブラックなどが生産され始めたのはこの時期であり、また、コーニッシュブルーと呼ばれる青を従来のものから、さらに冴えた色味にする試みがされたのもこの頃です。

DISHWASHER・MICROWAVE・FREEZER・SAFEの文字が。

こちらのBackStampは「モダン・チャーチ」という名で、1990s年代前半に生産されていたものという印。
教会のモチーフが入っているBackStampの由縁は、創設者トーマス氏が教会の一角で行われていた製陶業務を引き継いだ形で会社が興されたかからなのでしょう。

また、この盾モチーフには黒のインクのタイプや限定アイテムにだけ押された青のタイプ、そして盾の上や下の余白部分に、識別記号のような数字・アルファベットを記した珍しいものもあるようです。
しかし、この「グリーン シールド」の印は、種類によって押されているはずのないもの、つまり偽物などもあるようなので、よく調べてから購入したいところ・・・。

コーニングウエアのバックスタンプについての注意点とは?
製品の裏面などに施された刻印(バックスタンプ)は、そのデザインによって、その製品が作られた年代を明らかにできるといわれています。
そのデザインは、教会の片隅で製作されていた頃の1925年~メイソン キャッシュ社へと引き継がれ製作されていた2005年頃までに、40種類以上のものがあります。
T.Gグリーン倒産後の68年以降はクローバーリーフの刻印となりますが、この時期は刻印のモチーフがまったく異なる為、要注意です。
初期のものは「ターゲットマーク」と呼ばれる的のようなモチーフで、70年代後半から一旦教会のモチーフに戻されていますが、80年代後半からは同社の社名のクローバーを基本的にモチーフとしています。その後、メイソンが生産したものに関してはT.Gグリーン生産時のコンセプトを持たせるためか、一貫して教会のモチーフを用いています。
同じ柄・形であっても製造された年代よって、生産された会社が一転三転しているブランドですので、アンティーク品やビンテージ品を探す場合にはできるだけ注意が必要です。

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